ウクライナの首都キーウや近郊でロシア軍による大規模な攻撃があり、2人が死亡しました。

ロイター通信によりますと、キーウ市内や近郊で26日の夜から27日朝にかけてロシア軍による大規模な攻撃があり、これまでに2人が死亡、子ども2人を含む46人がけがをしました。

ゼレンスキー大統領はSNSへの投稿で、ロシア軍がおよそ500機のドローンと40発のミサイルでエネルギー施設などを攻撃し、一部の地域では電気や暖房が使えない状態だと明らかにしました。

この攻撃の影響で、キーウ市や近郊の100万世帯以上が停電したということです。

ゼレンスキー氏は、28日、アメリカのトランプ大統領と和平案をめぐり直接協議する予定ですが、首脳会談を控える中でも攻撃を続けるロシアに対し、「戦争を終わらせる意思がなく、あらゆる機会を利用してウクライナにさらなる苦痛を与えようとしている」と述べ、非難しました。

一方、プーチン大統領は27日、「ウクライナ政府は戦闘の終結を急いでいないようだ」と述べ、「もしウクライナが平和的な解決を望まないのであれば、ロシアは『特別軍事作戦』のすべての目的を武力で解決するだろう」とけん制しました。