今年初めにかけ発生が相次いだ鳥インフルエンザの影響で、たまごの平均価格が過去最高値となっています。
JA全農たまごによりますと、12月の東京地区のたまごの平均卸売価格は、Mサイズ1キロあたり345円となりました。去年より55円も高く、統計を始めて以降、12月の最高値を更新しました。
去年の秋から今年初めにかけ発生が相次いだ鳥インフルエンザの影響で、多くのニワトリが殺処分され、たまごの供給量が減少。いまだ回復途上のなか、おでんなど冬の需要が増え、価格を押し上げているものとみられます。
また、農林水産省が発表した今月8日から10日時点での価格動向調査では、10個入り1パックの全国平均価格が308円と、おととしの“エッグショック”の際の価格を超えました。
今後について農水省は、「年明け以降は例年、需要が落ち着くものの、需給の動向を注視していく」としています。
ただ、すでに今シーズンも全国で鳥インフルエンザが発生し、350万羽以上が殺処分の対象となっていることから、影響が長引く可能性もありそうです。
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