中国軍とロシア軍の爆撃機が、きのう(9日)東シナ海から四国沖の太平洋にかけて長距離を共同飛行したことについて、木原官房長官は両国に対し外交ルートを通じて懸念を伝達したと明らかにしました。

中国の爆撃機2機とロシアの爆撃機2機はきのう(9日)、東シナ海から四国沖の太平洋にかけて長距離の共同飛行を実施しました。

両軍による共同飛行は去年11月以来、9回目ということです。

今回、領空侵犯はなかったとのことですが、木原官房長官は10日、中国・ロシア両国に対し、安全保障上の懸念を外交ルートを通じて伝えたと明らかにしました。

木原稔 官房長官
「両国による度重なる爆撃機の共同飛行というのは、我が国周辺における活動の拡大、活発化を意味するとともに、我が国に対する示威行動と捉えざるを得ない、まさに我が国の安全保障上重大な懸念と考えます」

木原官房長官は「警戒監視や対領空侵犯措置に万全を期す」と強調しました。