ウクライナの和平計画をめぐり、ロシアのプーチン大統領とアメリカのウィットコフ特使との会談が2日に行われます。ロシアは、この交渉直前にもかかわらず要衝の制圧を発表していて、攻勢を強めています。

ロシア大統領府は1日、プーチン大統領がロシア軍の司令部を先月30日に訪問し、ウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロウシクと北東部ハルキウ州ボウチャンシクの制圧について報告を受けたと発表しました。

ロシア プーチン大統領
「(ポクロウシクは)重要な方向だ。我々全員その重要性を理解している」

ポクロウシクはウクライナ軍が前線に兵員や物資などを供給するための拠点となっていて、制圧が事実であればウクライナ側にとっては大きな打撃となります。

ロシア通信はペスコフ大統領報道官の話として和平計画をめぐるプーチン大統領とアメリカのウィットコフ特使の会談が現地2日午後に予定されていると報道。この会談では領土の問題が主な議題の一つになるということですが、ロシアは交渉直前にもかかわらず攻勢を強めています。

一方、フランスのマクロン大統領と会談したゼレンスキー大統領は和平交渉について「領土問題が最も難しい」との見解を示しました。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「交渉は進行中だ。アメリカの交渉担当者は我々とビジョンを共有し、ロシア側とも共有したいと考えている」

ゼレンスキー大統領はウィットコフ特使とも電話会談したということで、このあとのプーチン大統領とウィットコフ特使との会談でのロシアの出方が注目されます。