豪雨による甚大な被害が出た東南アジアの被災地では、混乱のさなかに窃盗や略奪などの犯罪が起きていて、治安の悪化が懸念されています。

記者
「洪水によって線路上に立ち往生しているこちらの貨物列車から、物資が次々と持ち去られたということです」

現地メディアによりますと、大規模な洪水で100人を超える死者が出たタイ南部ハートヤイでは、貨物列車や被災したコンビニエンスストアなどから食料品や日用品が盗まれる事件が相次いでいるということです。

タイ警察はきのう夜、軍とともにおよそ100人態勢で被災地のパトロールを行い、地元住民からは「警備を強化してほしい」といった声があがっていました。

一方、豪雨で壊滅的な被害が出たインドネシアのスマトラ島でも、コンビニに大勢の市民が押し寄せ、商品が略奪される事態が起きました。

被災地では生活物資が不足するなか、治安の悪化が懸念されています。