汚職などの罪に問われ公判が続いているイスラエルのネタニヤフ首相は、ヘルツォグ大統領に恩赦を請求しました。

イスラエルの大統領府は先月30日、汚職などの罪で起訴されているネタニヤフ首相から、恩赦を求める書簡を受け取ったと発表しました。

ネタニヤフ氏はこれまで罪を全面的に否定していますが、今回、恩赦を求めた理由について、「裁判の継続が国家の分断をあおり、亀裂を深める」と説明しています。

一方、大統領府は声明で、「重大な影響を伴う異例なものである」としたうえで、「責任を持って検討する」との考えを示しました。

ネタニヤフ氏は、2019年に収賄や詐欺、背任の罪で起訴され、現在も公判が続いていますが、おととし10月のイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘開始以降、安全保障上の問題を理由に証言の延期を繰り返し要請。国内からは「戦争を長引かせることで政権維持を図っている」との非難の声も上がっています。

ロイター通信によりますと、イスラエルでは、大統領が在任中の首相に対して恩赦を認めた例はないということで、今後の判断に注目が集まっています。