衆議院の会派「改革の会」に所属する議員3人は自民党の鈴木幹事長と会談し、自民党会派に加わることで正式に合意しました。衆議院ではおよそ1年ぶりに「少数与党」が解消されました。

きょう午後、自民党の鈴木幹事長らは衆議院の会派「改革の会」に所属する議員3人と会談。3人が自民党会派に入ることで合意しました。

3人は先月おこなわれた総理指名選挙で高市氏に投票していて、自民党幹部が会派入りを打診していたということです。

自民党会派に加入 守島正 衆院議員
「本当に国民のことを考えて政治を動かすんだったら与党に来ないといけないよと。一員として懸念するところは具申していくというスタンスで、国民のために、国政のために頑張っていきたい」

去年の衆議院選挙で敗れ、連立を組む日本維新の会と合わせても230議席だった与党の議席。3人が合流することで233議席となり、およそ1年ぶりに過半数に達しました。

自民党 鈴木俊一 幹事長
「今まで以上にですね、安定を持った政権運営ができると思っております」

これにより今後、予算案は憲法の規定により与党だけで成立させることが出来るようになります。

ただ、参議院では少数与党の「ねじれ」状態が続き、法案の成立に向けて野党の協力が必要な状況は変わりません。

立憲民主党 野田佳彦 代表
「少数与党でギリギリ脱することができたとしても、参議院ではこの状況ですから、やっぱり緊張感のある政権運営であることは変わりないと思います」

引き続き丁寧な国会運営が求められることになりそうです。