(ブルームバーグ):みずほフィナンシャルグループ(FG)は14日、今期(2026年3月期)の連結純利益予想を1兆1300億円に上方修正すると発表した。従来予想は1兆200億円だった。顧客部門の好調などが寄与する。
2期連続の最高益見込みが、さらに上振れする。発表資料によると、4-9月期累計の純利益は前年同期比22%増の6899億円で、通期予想に対する進捗(しんちょく)率は61%となった。ブルームバーグがまとめたアナリストの予想平均は1兆660億円だった。
同時に発行済み株式の2.4%、2000億円を上限とする自社株買いを実施すると発表した。26年3月23日に取得する全株式を消却の予定だ。第2四半期末に72.5円を配当し、同額の期末予想と合わせ年間145円とする。5円の増配となる。
日本銀行による政策金利の引き上げに伴い資金利益が伸びるほか、株式の売却益計上などが利益を押し上げる。今期業績予想の修正はこれで2回目。4-9月期、7-9月期とも純利益、連結粗利、連結業務純益はそれぞれ過去最高を記録した。
みずほFGの木原正裕社長は会見で、好決算について、金利上昇の追い風に限らず、同社が注力する分野が成長したと説明し、「非常に手ごたえを感じる」と述べた。
また、高市早苗政権がスタートし、危機管理投資という概念も出たこともあり「日本企業が投資に舵を切っていくと思う。いよいよ銀行、金融、ファイナンスの出番だと思う」と期待を示した。
(社長コメントなどを追加して更新します)
--取材協力:堀内亮.
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