(ブルームバーグ):米ヘッジファンド会社ポイント72アセット・マネジメントが運用する人工知能(AI)関連株特化型の新ファンドが、年初来で約30%のリターンを上げた。AIテクノロジーへの熱狂が関連株を押し上げている。
事情に詳しい関係者によると、同社のテュリオン・ファンド(Turion Fund)は10月に約9%のプラスリターンを上げた。
昨年にローンチされた同ファンドの現在の運用資産は約30億ドル(約4600億円)。世界のAIハードウエアや半導体関連企業を対象に、勝ち組と負け組を見極めて投資する戦略を取っている。
ポイント72の主力ファンドよりも運用方針が柔軟で、主力ファンドがロングとショートをバランスさせた中立戦略が中心なのに対し、ロング寄りのポジションを取る場合もあるという。
ポイント72の担当者はコメントを控えた。
投資家は年初からAI分野に資金を投じ続け、テクノロジー株全般が長期にわたって上昇してきた。最近まで調整への懸念を無視した動きだったが、マイクロソフトが先週、続落日数の最長記録を更新するなど、過熱感がやや和らいだ兆しもみられる。
エリック・サンチェス氏が中心となって運用するテュリオンは、設立当初10億ドルの資金調達を目指していた。投資家には外部顧客のほか、ポイント72の社員や創業者である億万長者スティーブ・コーエン氏も含まれている。
原題:Point72’s Turion Fund Clocks 30% Gains During AI Stock Boom(抜粋)
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