中国政府はアメリカに対するレアメタルの輸出禁止措置を1年間停止すると正式に発表しました。

中国商務省は9日、米中首脳会談の合意を受け、アメリカに対するレアメタルの輸出禁止措置を9日から来年11月27日まで停止すると発表しました。

中国政府は去年12月、半導体に使われるガリウムやゲルマニウムなどのレアメタルについて「原則、アメリカへの輸出を許可しない」と発表していて、今回、この措置を一時的に停止したことになります。

ただ、アメリカ側が先月30日に韓国で行われた米中首脳会談の合意内容として中国が「ガリウムなどの輸出規制を事実上撤廃する」としていたのに対し、中国側は輸出禁止措置を「1年間停止する」と発表するにとどまっていて、今後、合意内容の解釈をめぐって対立が再燃するおそれもあります。

中国政府は7日、米中首脳会談の合意を受け、レアアースの輸出規制の強化を1年間停止するとも発表しています。