(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)のマイラン理事は、ステーブルコインの拡大について、いずれは中立金利に大きな下押し圧力を加える可能性があるとの見解を示した。
同理事はニューヨークでのイベントで7日、比較的控えめに見積もっても、ステーブルコインの伸びは、貸し付け可能な資金の経済への供給がネットベースで増えることを意味すると発言。こうした供給拡大は、エコノミストが「Rスター」と呼ぶ中立金利に下向きの圧力をかけると述べた。発言内容は事前原稿に基づく。

マイラン理事は「Rスターが低下すれば、健全な経済を支えるため、政策金利もそれに応じて引き下げるべきだ」と指摘。「Rスターの低下に応じて利下げを行わなければ、金融政策は引き締め的に作用する」と述べた。
同理事は自身が中立水準と推計するレベルに政策金利を近づけようと、0.5ポイントの連続利下げを短期間に実施すべきだと主張してきている。
マイラン氏は、トランプ大統領の関税措置や移民政策の変更など複数の要因を挙げて、中立金利が低下したとこれまでに主張。現行の金融政策スタンスは中立的な水準よりかなり引き締め的な状態にあり、経済に強い抑制効果をもたらしていると論じている。
原題:Fed’s Miran Says Stablecoins to Put Downward Pressure on Rates(抜粋)
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