米ゴールドマン・サックス・グループのエコノミストらは、イングランド銀行(英中央銀行)が11月の会合で利下げするとの予想を再び示した。金利据え置きを想定する市場のコンセンサスとは反する見方となる。

ジェームス・モバリー氏らゴールドマンのエコノミストはリポートで、英中銀が来週、政策金利を0.25ポイント引き下げ、3.75%にするとの見通しを示した。

先週発表された9月の英インフレ率は3.8%と、予想に反して横ばい。英中銀が予想していた4%を下回った。食料品価格は1年4カ月ぶりの下落となった。ゴールドマンは当初、インフレの根強さと当局者のタカ派的な姿勢を理由に、11月の利下げ予測を撤回していた。

スワップ市場動向によれば、クリスマス前までの利下げ観測は強まっているものの、来週の会合で織り込まれている利下げはわずか8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)。利下げ実施の確率は3分の1相当しか織り込まれていないことになる。完全な利下げは来年2月まで想定されていない。

モバリー氏らは「総合的に判断すると、9月の会合以降、主要指標が大きく弱含んでおり、来週の利下げにとっては説得力ある根拠となる」と指摘。そのうえで、結果は接戦になる可能性もあると付け加えた。

原題:Goldman Sachs Economists Renew Call for BOE Rate Cut in November

(抜粋)

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