(ブルームバーグ):米海軍のヘリコプターと戦闘機が南シナ海で墜落した。2件の事故は30分間隔で起き、トランプ米大統領のアジア歴訪と時期が重なった。
米海軍のX(旧ツイッター)への投稿によると、26日午後2時45分ごろ、「空母『ニミッツ』からの通常作戦を実施中」だったヘリコプター「シーホーク」が墜落した。海軍関係者は、作戦上の安全保障を理由に、空母の所在に関する詳細は公表しないとした。
米海軍協会(USNI)ニュースによれば、この空母打撃群は南シナ海地域に展開しており、米西海岸に帰還する前の最終段階にあった。
その約30分後の午後3時15分ごろ、戦闘機「F/A-18Fスーパーホーネット」も墜落したと海軍が27日に発表した。両事故に関与した計5人はいずれも無事で、原因を調査中という。事故の発生地点や原因に関する詳細はまだ明らかにされていない。
中国外務省にコメントを求めたが、すぐに応じなかった。
中国は、南シナ海での米軍の活動が地域の安定を損なうと訴えている。中国はまた、この海域のほぼ全域の主権を主張し、複数の人工島を建設してきた。ベトナム、フィリピン、ブルネイ、マレーシア、台湾も一部の領有権を主張しており、境界をめぐって中国と対立している。
原題:US Helicopter, Fighter in Separate South China Sea Crashes (1)(抜粋)
--取材協力:Alastair Gale.
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.