(ブルームバーグ):ドバイ市民は来年にもイーロン・マスク氏の地下交通システムを利用できるようになる見通しだ。アラブ首長国連邦(UAE)の当局者が明らかにした。
マスク氏は2月、自身が率いるトンネル掘削会社ボーリング・カンパニーの新事業として、UAE政府と提携し「Dubai Loop(ドバイ・ループ)」を計画していると発表した。ボーリングによると、第1段階で全長17キロメートルのトンネルを整備する。1時間当たり2万人を輸送できる構想だという。
UAEのオマル・オラマ人工知能(AI)担当相はインタビューで「最初のループは願わくば2026年4-6月(第2四半期)までに開業する」と述べた。
このインフラ計画は、人口増加による交通渋滞の緩和を狙うドバイの取り組みの一環だ。未来志向の手段を採用することの多いドバイは、米ジョビー・アビエーションや中国企業が手掛ける「空飛ぶタクシー」の試験運用も公表している。UAEは緩い規制と大胆な拡張計画を掲げ、空飛ぶ車やAIチャットボットといった新技術を受け入れる場として自らを売り込んできた。
オラマ氏によると、ドバイ・ループは最終的に「複数のループ」で構成される。ただ完成時期には言及しなかった。
同氏のオフィスはプロジェクトの費用については今のところコメントしていない。ボーリング社の担当者とは連絡がつかなかった。
原題:Musk’s ‘Dubai Loop’ Set to Open In 2026, UAE Minister Says(抜粋)
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