ヨーロッパ各地で不審なドローンの飛来が相次いでいることをうけ、ドイツ政府は、警察がドローン撃墜を可能にする法案を閣議決定しました。

ドイツ政府は8日、連邦警察にドローンを撃墜する権限を与える改正法案を閣議決定しました。法案は今後、議会で審議されます。

また、ドローン防衛の警察部隊なども新設する予定だということです。

ドイツでは今月2日に南部のミュンヘン空港周辺で複数のドローンが目撃されたことで航空機の飛行が制限され、空港が一時閉鎖となりました。

ドローンの一部は、ロシアによる石油取引の制裁逃れに使われているとされる「影の船団」の1隻から発射された可能性があるとみられています。

ドイツ航空管制当局は、ドイツでのドローンによる航空妨害は先月までに172件あり、増加傾向にあるとしています。