日本サッカー協会技術委員会の影山雅永委員長が児童ポルノの輸入や所持などの罪でフランスで逮捕され、有罪判決を受けました。わいせつ画像はAIが作成したものだと主張したということですが、なぜなのでしょうか。
フランス紙「パリジャン」によりますと、今月2日、影山雅永委員長(58)は20歳以下の日本代表の試合で日本から南米チリへ向かう際、経由地のパリで飛行機を降りたところ、警察に逮捕されました。
影山委員長は機内で少女のわいせつな画像などをノートパソコンで閲覧していて、複数の客室乗務員がそれに気づき、通報したということです。
そして6日、パリ郊外で裁判が行われました。
記者
「影山委員長はパリ郊外にある裁判所に出廷し、わいせつ画像はAIが作成したもので、芸術品だと主張したということです」
影山委員長は児童ポルノの輸入や所持が「フランスで禁止されているとは知らなかった」と弁明。
わいせつな画像については「好奇心で見ていた」「AIが生成した画像で、実在する人物ではない」と弁明したということですが、警察の捜査では実在する人物の画像が含まれていたことが明らかになっています。
裁判所は影山委員長に対し、執行猶予のついた禁錮1年6か月の有罪判決を言い渡したということです。
生成AIで作成された児童ポルノの法的規制に詳しい専門家は…
東洋大学 法学部企業法学科 加藤隆之 教授
「生成AIで全部作っちゃう、顔から何から全部実在しないというものに対しては、日本では基本的にそれをターゲットにした法律は存在しない。ヨーロッパとかは児童に見えるポルノは駄目だという風潮があって、特にヨーロッパではそういった表現物も厳しい規制をしていった方が良いという動き」
日本サッカー協会は7日、会見で「大変遺憾だ」とし、影山技術委員長との契約を解除し、委員長職の解任を決議したと発表しました。

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