大阪大学の医学生「日本の医学に貢献できるように頑張ろうと」

街の人からも祝福の声が相次ぎました。

女性
「日本の方で歴史に残るような賞をとっていただいたらすごく嬉しい。もっとこういう方がどんどん出てくればいいなと」

男性
「日本が誇るいい受賞なんじゃないですかね」

坂口さんの授業を受けていたという大阪大学の学生からは…

坂口さんの講義を受講 医学部2年生
「そんなすごい先生の授業を受けられる環境にいることがありがたい」
「日本の医学に貢献できるように頑張ろうというモチベーションになりました」

かつて坂口さんが在籍した、愛知県がんセンターで同僚だった名古屋大学大学院の上田特任教授は…

名古屋大学大学院 上田龍三 特任教授
「自分の研究テーマを若い頃からきちんと持っていて、時代の変遷に紆余曲折することなく現在まで続けられている一途な研究者」

地道な研究が実ったノーベル賞 信念は「一つ一つ」

坂口さんの兄も6日夜、地元の滋賀県で取材に応じました。

坂口志文さんの兄 偉作さん
「私よりも母が去年105歳で亡くなりましたので、ずっと10年間、待ち焦がれていましたので」

2024年に亡くなった母親は、坂口さんのノーベル賞を心待ちにしていたといいます。

坂口志文さんの兄 偉作さん
「(母親は)受賞できないと寂しそうな顔をするし、『そんな簡単にとれるものじゃないから落ち込むことはない』という電話を、志文本人からも受けてましたし。そのことを思うとあと1年長生きしてくれたらという気持ちもあります」

長年の地道な研究が実った今回のノーベル賞受賞。

ーー先生の座右の銘、あるいは信念は?
大阪大学 坂口志文 特任教授
「いや…中々そんな四字熟語のような信念がなくて、今、自分に言い聞かせるとするなら本当に『一つ一つ』ということになります」

そして、子ども達に対してはこうメッセージを送りました。

大阪大学 坂口志文 特任教授
「お稽古事でもいいですし、スポーツでも。また我々がやっておりますようなサイエンスでもいいと思うんですけれども、自分で興味のあることを大切にする。また、それをずっと続けることによって、また新しいものが見えてくる。気がついたら非常に面白い境地に達している。そういうことが起これば、サイエンスに限らず、どんな分野でも面白いかなとは思います」