(ブルームバーグ):バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストらによると、投資家が人工知能(AI)ブームに最も効果的に対応する方法は、AI関連銘柄に加えて、商品株のような経済連動型の割安株を組み合わせて保有することだ。
マイケル・ハートネット氏率いるBofAのチームは、ロンドン株式市場は資源へのエクスポージャーが強く、この戦略を実現するのに適した場所だとして、投資家に資源株や英国株を買い持つよう推奨している。
AIデータセンターの開発は、エネルギーや銅のようなコモディティー需要を押し上げている。銅は配管から電力ケーブル、電気自動車まであらゆるものに不可欠な素材だ。FTSE100指数には、リオ・ティント、アングロ・アメリカン、グレンコアといった鉱業大手が名を連ねている。
英国市場は、テクノロジー株の上昇が行き過ぎるリスクに対するヘッジとなる、防御的な部門への投資機会も提供している。ロンドンの主要指数には、アストラゼネカやGSKといった大手ヘルスケア企業も含まれている。

ストラテジストらは、値動きやバリュエーション、銘柄集中度、投機などの面で「過熱」した市場パターンの兆候が見られると指摘している。一方で、インフレの先行指標は上向きに転じている。ハートネット氏らは、歴史的に見れば、資産価格の過度な上昇局面を終わらせるには金融引き締めが必要で、過去2カ月間に世界中のどこの中央銀行も利上げしていないと指摘した。
AI関連株への投資熱は、この2年間衰える兆しがない。エヌビディアやマイクロン・テクノロジー、パランティアなどを含むBofAのAIリーダー銘柄バスケットは、2023年初めから450%超上昇し、テクノロジー比率の高いナスダック100指数の上昇率の3倍以上に達している。
原題:BofA’s Hartnett Recommends Resources, UK Stocks to Bet on AI(抜粋)
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