ミャンマーで3800人を超える犠牲者が出た大地震の発生からきょうで半年です。被災地で医療活動を続ける日本人看護師は、「住民は震災と情勢悪化で二重の苦しみがある」として関心を寄せ続けてほしいと訴えています。
今年3月28日に発生したミャンマー中部を震源とするマグニチュード7.7の大地震では、死者が3816人、負傷者が5104人とされています。
国際NGO「ジャパンハート」の河野朋子さんは、甚大な被害が出た北部ザガインなどで看護師として医療支援を続けています。
ジャパンハート 河野朋子さん
「被災直後は国際的な支援だけでなく国内での民間の方々の支援もかなり活発に、はじめ2週間くらいありましたけれども、それはもう急激に時期を経るごとに減っている」
活動拠点の「ワッチェ慈善病院」は、地震で建物の一部が損壊し、一時、運営できなくなりましたが、およそ4か月後に本格的に活動を再開しました。しかし、震災後も続く内戦の影響で医療にアクセスできない住民が増えているといいます。
ジャパンハート 河野朋子さん
「地震と情勢的な面で二重の苦しみにあるミャンマーの方たちに、なかなか直接的な(支援)というのは難しいかもしれないが、関心を寄せたり思いをはせたりするだけでも現地の方の力になる」
河野さんは、被災者の生活再建はまだ道半ばだとし、復興に向けた長期的な支援が必要だと訴えています。

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