国連の安全保障理事会は、イランへの制裁復活を半年間延期する決議案を否決しました。これにより、日本時間28日にもイランへの国連制裁が復活する見通しです。
記者
「制裁復活の期限があすに迫る中、イランへの制裁をめぐる安保理がまもなく始まります」
安保理は26日、イランへの制裁の復活を半年間延期し、その間に外交による解決を目指す決議案を採決しました。
決議を提案した中国やロシアなど4か国が賛成した一方、イギリスやアメリカなど9か国が反対したため否決されました。
イランをめぐっては先月、イギリスなどが「イランが核合意に違反している」として、制裁を復活させる「スナップバック」の手続きを開始していました。
イラン アラグチ外相
「安保理議長に対し、きょうの決定は違法であると宣言するよう求めます。また、国連事務総長に対しても、制裁関連のメカニズムを復活させようとする、いかなる試みも避けるよう求めます。終了した制裁を復活させようとする、あらゆる試みは拒否されなければなりません」
一方、イランはこのように述べたほか、アメリカなどの狙いは決議案を否決し、外交を再開させないことだったと批判しました。
イランへの制裁は日本時間28日朝にも復活する見通しです。
イランは先週、制裁が復活した場合、「IAEA=国際原子力機関との協力を停止する」と示唆していて、イランがどのような行動にでるか注目されます。

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