「中国を反面教師に、日本は落ち着いて」
小川彩佳キャスター:
中国外務省は「外国人の安全を守っていく」と安全性をアピールしていますが、ちょうど1年前には痛ましい事件もあり、様々な懸念が高まります。

地域エコノミスト 藻谷浩介さん:
色々あっても隣同士の国で動くことはできない、2000年それでやっているわけですが、お互いに他国のことを悪く言うことによって、自分の国のためになると思っているのは、大きな間違いです。
例えば、一時「嫌韓」などがよくありましたが、最近あまり韓国の悪口を言わなくなって、少し落ち着いてますよね。
日本と韓国が仲が悪くなって得をするのは中国で、仲がよくなると中国も困るわけです。逆に今度は、中国と日本が喧嘩するようだと、ロシアなどの色々な国が喜ぶかもしれません。

他国の悪口を言って、それをあたかも「愛国」とするのは、どこの国でもダメだと思います。国内の不満を外に向けるために煽るわけですが、それに乗ってはいけないです。
この場合は、中国を反面教師にして、日本はちゃんと落ち着いて、過去は過去、今は今としてやっていかなきゃいけない。お願いだから、隣の家の悪口ばっかり言っているような家になるのはやめようと。まず僕たちの方からやめてほしい、やめたいと思います。
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<プロフィール>
藻谷浩介さん
地域エコノミスト 共著「東京脱出論」
(株)日本総研主席研究員