中国とロシア、モンゴルの首脳が北京で会談し、協力関係を強化させる方針を確認しました。
中国国営の新華社通信はきょう(2日)午前、中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領、モンゴルのフレルスフ大統領が会談したと報じました。
習主席は会談で、「国際情勢が混乱するなか、3か国は団結を強化すべきだ」と結束を訴えました。また、「3か国の国境をまたぐエネルギープロジェクトを積極的に推進すべきだ」と述べました。
中国とロシア、モンゴルは、2022年、ロシア産の天然ガスをモンゴル経由で中国に運ぶパイプライン「シベリアの力2」を建設することで合意していて、これが停滞しないよう、3か国で推し進める方針を示した形です。
一方、プーチン大統領は「3か国が政治的な相互信頼を深めることが重要だ」としたうえで、貿易や投資の規模を拡大する考えを示しました。
フレルスフ大統領は「中国とロシアはモンゴルにとって重要な隣国だ」とし、人的交流の拡大に尽力する考えを示しました。
プーチン大統領とフレルスフ大統領はきのう(1日)まで2日間にわたって天津で開かれた上海協力機構の首脳会議に出席。あす(3日)行われる抗日戦争勝利80年を記念した軍事パレードにも参加する予定で、中国としては一連の首脳外交を通じて国境を接する3か国の結束を確認したい狙いがあります。

北朝鮮国営テレビが金正恩総書記訪中の記録映画を放送 金総書記に同行した娘も登場