アメリカのトランプ大統領が、ウクライナが東部2州をロシアに引き渡せば和平合意が可能だとの考えをヨーロッパの首脳らに伝えたと報じられました。

イギリスのフィナンシャル・タイムズは16日、米ロ首脳会談でプーチン大統領が、ウクライナが東部2州から撤退することを求めたと伝えました。

これに絡み、アメリカのニューヨーク・タイムズはトランプ大統領がヨーロッパの首脳らに対し、ウクライナが東部ドネツク州とルハンシク州をロシアに引き渡せば、すみやかな和平合意が可能だとする考えを示したと報じました。

プーチン氏は見返りとして、ウクライナの残りの地域で停戦し、再び攻撃しないと書面で約束することを提示しているということです。

18日にワシントンを訪れ、トランプ氏と会談する予定のウクライナのゼレンスキー大統領は「まず停戦」との立場で、難しい判断を迫られる可能性も指摘されています。

一方、アメリカのニュースサイト「アクシオス」は、トランプ氏が早ければ22日にゼレンスキー氏とプーチン氏を交えた3者会談を開催したいとの意向をゼレンスキー氏に伝えたと報じました。

ただ、開催場所などの詳細は明らかになっておらず、プーチン氏はトランプ氏との首脳会談後の会見でも3者会談への参加について言及していません。