ロシアのウクライナ侵攻後、初めて対面での米ロ首脳会談が16日にアメリカ・アラスカ州で開かれましたが、戦闘の停止につながる合意には至りませんでした。

アメリカ トランプ大統領
「(停戦)合意に達するチャンスはあるが、今回は到達できなかった。残っているのはごくわずかな点だけです」

アメリカのトランプ大統領は会談後の共同記者会見で、成果として目指していた停戦の合意に近づくことはできなかったことを明らかにしました。

ロシア プーチン大統領
「ウクライナ問題の解決が安定的かつ長期的なものとなるためには、危機のすべての根本原因を取り除かなければならない」

一方、ロシアのプーチン大統領は従来の強硬な立場を変えませんでした。停戦合意は先送りにしつつ、追加の制裁措置を防ぐことができたといえます。

トランプ氏は会談をウクライナのゼレンスキー大統領を交えた3者会談を開くための「土台作り」だとの認識を示していました。しかし、会談後の会見では3者会談について言及していません。

首脳会談を受け、停戦をめぐる協議の行方は、さらに不透明感を増しています。