(ブルームバーグ):石油輸出国機構(OPEC)は、来年の世界石油市場の需給は従来見込まれたよりも引き締まると予想した。需要の伸びが加速し、非加盟国の供給拡大は鈍化するとみている。
OPECは2026年の世界需要の伸びを日量10万バレル引き上げて140万バレルとし、今年をやや上回るペースで需要は拡大すると予想した。景気が強含むとの見方が背景にある。一方でOPEC非加盟国の供給増加の見通しを同10万バレル引き下げた。
OPEC事務局が今回発表したデータによると、OPECと足並みをそろえる非加盟の産油国を加えたOPECプラスがなお停止している生産を回復させない限り、世界の原油在庫は来年に大きく減少することになる。
だが、ここ数年のOPECの予測は過度に楽観的であることが多く、今回も業界全般の需要予想を大きく上回る。OPECは昨年、6カ月連続の需要予測引き下げを余儀なくされ、引き下げ幅は最終的に32%に上った。
原題:OPEC Sees Tighter Oil Outlook Next Year as Demand Accelerates(抜粋)
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