中国発のスタートアップ、Manus(マヌス)は複数の人工知能(AI)エージェントに作業を分担させ、同時並行で処理させることでリサーチを迅速化する新機能を発表した。今年3月のサービス開始以来、最大のアップデートになるという。

「Wide Research」と呼ばれる新機能は、複数のAIエージェントを動員して大量のデータを同時に処理する仕組み。有料の「Pro」プラン利用者向けに即日提供され、他のユーザーにも段階的に展開される予定だ。

マヌスによれば、オープンAIの「Deep Research」など他の類似ツールでは困難とされる幾つかの作業も可能になり、経営学修士(MBA)プログラムのランキング作成や多数の製品の比較などを例に挙げている。

同社は7月31日のブログ投稿で「Wide Research導入で、数百件の情報を必要とする複雑で大規模なタスクにも対応できる強力な手段を提供する」と説明した。

X(旧ツイッター)で公開されたデモ動画では、マヌスの共同創業者ピーク・ジー氏が、新機能を使って100種類のスニーカーの調査を同時に行ったり、50種類のポスターデザインを数分で作成して比較したりする様子を紹介している。

ただジー氏はこの機能について「実験的」と指摘し、「一定の制約がある」と注意を促した。

原題:Manus Unveils AI Research Features to Take on OpenAI Service(抜粋)

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