(ブルームバーグ):ロシアのラブロフ外相が北朝鮮訪問を開始した。厳しい国際的な制裁を受けている両国は、関係を深めている。
訪問は3日間。ロシアのインタファクス通信によれば、ラブロフ氏と北朝鮮の崔善姫外相は12日、リゾート地の元山で会談を始めた。
ラブロフ氏は会談の冒頭、航空便の整備などを通じてロシアから北朝鮮のリゾート地への観光客を増やす考えを示した。北朝鮮は6月24日、金正恩総書記も出席し、「元山葛麻海岸観光地区」の開業式典を実施した。
ラブロフ氏はまた、ウクライナ軍からのロシア・クルスク州奪還に北朝鮮軍が参加したと言及し、両国の関係が「揺るぎない兄弟関係」にある証拠だと称賛した。
金総書記とロシアのショイグ安全保障会議書記は先月、平壌で会談し、新たに北朝鮮の工兵6000人をクルスク州に派遣することで合意していた。今回の訪問は、それから1カ月もたたないうちに実施された。
両国は昨年、軍事支援を盛り込んだ包括的戦略パートナーシップ条約に調印し関係を深めてきた。西側諸国は、ロシア政府がウクライナとの戦争を続けるさなか、兵器や人員と引き換えに軍事技術を北朝鮮に提供していると非難している。
原題:Russia’s Lavrov in North Korea for Latest High-Level Visit(抜粋)
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