15日の債券相場は下落。米国市場で長期金利が上昇したことや、日本銀行の利上げ観測が復活していることから売りが優勢だ。この日行われた5年国債入札は最低落札価格が予想を下回った。

SMBC日興証券の奥村任シニア金利ストラテジストは5年債入札について「価格が予想を下回り、応札倍率も低く、やや弱めの結果だった」と語る。また「日銀が6月に行う国債買い入れ減額計画の中間評価で減額ペースが拡大される可能性が意識されている」と言う。

新発30年債利回りは一時6bp高い2.98%と前日に続いて大幅に上昇し、2000年に付けた過去最高(3.03%)に迫っている。13日の入札は波乱なく消化されたが、金利上昇に歯止めがかからない。

三菱UFJアセットマネジメントの小口正之エグゼクティブ・ファンドマネジャーは「先物が一目均衡表の雲を下抜けて、テクニカル的に売りが出やすくなっている」と話す。米国と韓国が為替政策を協議することで合意したとの報道も日銀の利上げ観測を後押ししており、売り材料視されていると指摘する。スワップ市場では日銀の年内の利上げ予想が7割程度まで回復している。

 

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.