5年間「土」でライト約800個が点灯している建物も

出水キャスター:
この発電により、人が生活できるレベルの電力を生み出すことができるのか検証中ということで、ある建物を取材してきました。

暗闇に浮かび上がったガラス張りの建物には、約800個のLEDライトが光っていました。電線などは一切使っておらず、壁にずらりと並んでいる木箱がライトの電源になっています。

木箱の中に入っているのは5年前に入れた土だけで、この建物の電力を5年間生み出し続けていました。

建物の中は、思わず目を覆いたくなるぐらい眩しかったです。超小集電の技術は、本当に人々の生活を照らしてくれるレベルまで来ているということです。

中川さんは「世界の10分の1の人たちは全く電気がありません」と話しつつ、「電力を作り出せる環境を一緒に考えていければ、格差も是正できるのでは」と期待を寄せ、研究に尽力しています。

井上キャスター:
装置を輸出できれば、世界中で発電できることになりますね。

ハロルド・ジョージ・メイさん:
物質によって発電の効率が良い・悪いという違いも出てくるでしょうし、それがわかればすごいですよね。

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<プロフィール>
ハロルド・ジョージ・メイさん
プロ経営者 1963年オランダ生まれ
現パナソニック・アース製薬の社外取締役など