(ブルームバーグ):25日の欧州債券市場では、ドイツ債が軟調で、3営業日連続で米国債にアンダーパフォームした。関税を巡る緊張と米連邦準備制度の独立性に対する脅威が後退し、トレーダーは米国市場に戻りつつある。
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は国際通貨基金(IMF)春季総会での声明で、高い不透明性で金利について明確なシグナルを発することが不可能になっていると警告しつつ、「ディスインフレは順調に進行している」と評価。
これより先にECB政策委員会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は、米国による関税の影響は、ユーロ圏の消費者物価を押し上げるのではなく、むしろ物価上昇を抑制する可能性が高いとの見解を示した。
ホルツマン氏の発言後、短期金融市場はECBによる6月の25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利下げを完全に織り込んだ。ただ、年内残り期間の合計利下げ幅は64bpと、前日に見込まれた67bp前後から縮小した。
欧州の代表的な株価指数は4日続伸。米中貿易摩擦のエスカレートに対する懸念が後退した。
ストックス欧州600指数は0.4%高で取引を終了。建設や旅行が上げを主導した。通信は売られた。
4月25日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
原題:European Stocks Rise for Fourth Day on Easing Tariff Worries、Bunds Bear Flatten, Lag Treasuries; End-of-Day Curves(抜粋)
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