(ブルームバーグ):米フロリダ州のガルフ・ワールド・マリンパークで、過去6カ月間に少なくとも4頭のイルカが早死にしたことを受けて、動物虐待の疑いで州当局が調査に乗り出した。同水族館の親会社で破産手続き中のドルフィン・カンパニーが1日発表した。
ドルフィン・カンパニーの独立取締役スティーブン・ストロム氏の宣誓供述書によると、最新例は3月1日のもので、14歳のバンドウイルカのジェットがライブショー中にプールの浅瀬で頭部を打ち、急性外傷性脳障害で死んだ。14年はイルカの寿命としては短い。
1日の裁判所への提出書類によると、死因は「汚れた水による視界不良」、病気、近くの建設工事、栄養失調の可能性があるという。
投資銀行家であるストロム氏は、ドルフィン・カンパニーの旧経営陣が債権者によって解任された後、3月18日からレジャー・インベストメント・ホールディングスおよびその他の関連会社の独立取締役に任命された。
ドルフィン・カンパニーは3月31日に連邦破産法11条の適用を申請。同氏によると、同社の運営を現在管理しているアドバイザーは、テーマパークやその他の水生アトラクションにおける動物福祉の改善に取り組んでいる。
レジャー・インベストメントについては、イルカの飼育場所、テーマパーク、マリーナにおける動物福祉に関する懸念がある。同社は主にメキシコ、米国、カリブ海で事業を展開しており、約2400匹の動物を飼育している。裁判書類によれば、2023年時点で約295頭のイルカを飼育していた。
動物福祉の不備に関する申し立てにより、フロリダ州にある別のアトラクション、マイアミ・シーアクアリウムでも、別の退去訴訟が起こされたとストロム氏は述べた。
イルカが早死にしたガルフ・ワールド・マリンパークは、「動物福祉への懸念に対する市民の抗議の結果として」一時的に閉鎖を余儀なくされたという。
コメントを求めたメッセージに対し、同社の代理人の弁護士はすぐには回答しなかった。
フロリダ州のウスマイヤー司法長官のソーシャルメディア「X(旧ツイッター)への投稿によると、州の調査は初期段階にある。
原題:Dolphin Deaths Spark Probe Into Bankrupt Florida Aquatic Park(抜粋)
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