(ブルームバーグ):米ペンシルベニア州の石炭火力発電所の跡地に、天然ガスを電力源とする巨大データセンターが建設される予定だ。人工知能(AI)需要の高まりに対応する。
ピッツバーグの東約50マイル(約80キロメートル)に位置する3200エーカー(約13平方キロメートル)の同データセンターは、かつて同州最大の石炭発電所であったホーマーシティ・ジェネレーション跡地に建設される。ホーマーシティ・リデベロップメント、およびキウィット・パワー・コンストラクターズが2日、明らかにした。
発表によると、電力インフラと用地整備にかかる初期投資は100億ドル(約1兆4900億円)を超えると推計されている。ヘッジファンドのナイトヘッド・キャピタル・マネジメントがこのプロジェクトの資金調達を主導している。
今回の計画は、AIなど最終消費セクターからの電力需要の急増に伴い生まれた野心的なプロジェクトの1つ。発電容量の増強が求められる中、天然ガスへの注目が高まっている。天然ガスは全米で容易に入手でき、化石燃料であるにもかかわらず燃焼時の二酸化炭素排出量が石炭よりも少ない。
計画では、隣接するマーセラス・シェール層から採掘されるガスを使用して、最大4.5ギガワットの電力を供給する予定。このプロジェクトでは、以前の石炭発電所から残されたインフラが活用される。
原題:Huge AI Data Center Planned for Pennsylvania Coal Plant Site (1)(抜粋)
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