米ゴールドマン・サックス・グループは2日、プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資サービスを富裕層個人に拡大すると発表した。

同社は「G-PE」と名付けたオープンエンド型のPEファンドを設定。買収や成長、流通取引、共同投資戦略による案件へのアクセスを個人に提供する予定だ。

ゴールドマンのオルタナティブウェルス部門責任者、クリスティン・オルソン氏は資料で、「非公開企業であり続けることを選択する会社が増えており、プライベート市場が経済成長のより大きな割合を担うようになるに連れ、投資家は公開市場を超えた視野を持つ必要が出てくるだろう」と指摘した。

ゴールドマンの提供する商品は、アポロ・グローバル・マネジメントやブラックストーン、KKRなどPE投資大手に挑戦することが目的だ。こうした競合各社は、裕福な個人投資家と機関投資家の両方から資金を集め運用資産の拡大を図っている。

ゴールドマンの資産運用・ウェルスマネジメント部門への資金流入増加は、オルタナティブ資産運用大手および伝統的な銀行との競争に寄与。

同社は「Gシリーズ」というブランド戦略を取り、インフラ、不動産、プライベートクレジットの各ファンドにも「G」の名称を採用している。これらのファンドは、富裕層向けブローカーやプライベートバンクを通じ顧客資金を集めている。

ゴールドマンは第三者の富裕層向けプラットフォームを介して販売するオルタナティブ投資の規模を今年は80億ドル(約1兆1800億円)に拡大する方針だと、事情に詳しい関係者が匿名を条件に述べている。昨年は約50億ドル規模だったという。

原題:Goldman Opens Up Private Equity Deals to Rich Individuals (1)(抜粋)

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