(ブルームバーグ):金相場はアジア時間3日午前の取引で過去最高値を更新し、1オンス=3160ドル台を付けた。トランプ米大統領が2日、世界の貿易相手国に対し「相互関税」を課すと発表したことで、世界的な景気減速につながるとの懸念が強まった。
トランプ政権は同日、貿易相手国と対等の関税率を求める相互関税の詳細を明らかにした。米国への全輸出国に基本税率10%を賦課すると同時に、対米貿易黒字の大きい約60カ国・地域を対象に上乗せ税率をそれぞれ適用するとし、日本に対しては24%に設定した。
ホワイトハウスが発表した文書によると、金は関税の適用除外となった数少ない商品の一つ。トランプ氏の発表の直後、金はアジア時間3日午前の取引で一時1.1%上昇し、安全資産としての地位が浮き彫りになった。2日は0.7%高で取引を終えていた。
金相場は年初来で20%上昇。世界経済を巡る懸念を背景に安全資産としての需要が高まっている。
金スポット価格は一時3167.84ドルと最高値を更新。1日には一時3149ドルまで上昇していた。
原題:Gold Hits Record as Trump’s Tariff Spree Sparks Haven Demand(抜粋)
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