欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が19日に発表したユーロ圏の2月のインフレ率は、速報値よりさらに減速し、2.3%だった。欧州中央銀行(ECB)が利下げを続けるべきだとの主張の裏付けになりそうだ。

ユーロ圏インフレ率は、速報値で2.4%だった。ドイツのインフレ率が予想外に低下したことを受け、下方修正された。

 

不確実性が高まり、欧州の経済拡大とインフレの見通しが不透明になる中、ECBでは4月の次回会合で利下げを一時停止するか、あるいは再び利下げを行うかを巡り議論している。下方修正を受け、2%のインフレ率目標達成に向けた明確な進展に議論の焦点が当たるかもしれない。

明るい兆候は他にもある。賃金上昇は緩やかになり、インフレ期待は依然として抑制され、サービス価格の上昇は落ち着きを見せ始めている。

ただし、インフレが再燃するリスクもある。米国との貿易摩擦や、防衛費やインフラ支出の急増により、物価がさらに急速に上昇する可能性もある。

ECBはすでに、インフレ目標の達成時期を来年初頭に先送りしている。ラガルド総裁は、政策立案者は「非常に警戒」し、入手するデータに機敏に対応しなければならないと主張している。

ブルームバーグの調査では、エコノミストらは、準備預金金利2%に向け、4月と6月にさらに2回の利下げが行われると予測している。市場では、4月の対応については見方が分かれているが、年末までに合計2回の利下げが行われる可能性が高いとみられている。

原題:Euro-Zone Inflation Revised Down as ECB Ponders Cut or Pause(抜粋)

--取材協力:Barbara Sladkowska、Joel Rinneby、市倉はるみ.

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