(ブルームバーグ):中国のデータセンター運営会社GDSホールディングス(万国数拠)は、マレーシアでのデータセンター事業向けに34億ドル(約5080億円)相当の融資を求めている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
この借り入れは同社にとって過去最大の融資となり、データセンター業界でのアジアの借り手に対する融資としては最大級となる見込み。
関係者によると、同社の国際部門デイワン(旧GDSインターナショナル)が5年間の融資枠確保を目指している。融資枠は17億ドルと75億リンギット(約2500億円)で構成され、幅広い市場を対象にシンジケートローンとして提供される予定。
アジアでは人工知能(AI)ブームを支えるデータセンターに対する需要が高まっており、マレーシアは恩恵を受けつつある。
シンガポールの対岸に位置する南部ジョホール州では、約30のプロジェクトが完了または建設中で、さらに20のプロジェクトが承認待ちだ。投資を行っている企業には米マイクロソフトや中国の字節跳動(バイトダンス)などが含まれる。バイトダンスは動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」の親会社。
融資の主幹事およびブックランナーには、DBSグループ・ホールディングスやマラヤン・バンキング(メイバンク)、スタンダードチャータードなど7行が選ばれたと関係者は説明した。
デイワンにコメントを求めたが、回答はなかった。
原題:Chinese Data Center Firm GDS Seeks Record $3.4 Billion Loan(抜粋)
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