カナダのコンビニ大手でセブン&アイ・ホールディングスに買収提案しているアリマンタシォン・クシュタールは11日、セブンの対応が非常に限定的で、米国の規制当局の承認に関する課題のみに協議の焦点が当てられていることに失望しているとの声明を発表した。

セブンはかねて、クシュタールからの買収提案を受け入れる場合、米国内で両社の店舗網が重複していることから、独禁法に抵触する可能性がある点を懸念していた。クシュタールは今月7日、米独禁法当局の承認を得るため米国内の一部店舗の売却に向けて買い手候補と予備的な協議をしていると公表した。

トロントにあるサークルK

一方、声明でクシュタールは、セブンの要請に応じて1月24日に円建ての非拘束的な修正提案を提出したことを明らかにした。提案の中では買収に必要な資金についても全て確保する予定であることを説明した。

クシュタールは買収資金について、強固な投資適格格付けを維持するために借り入れと株式を組み合わせて調達する予定だと説明。すでにゴールドマン・サックス、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ、スコシア・バンクから、資金調達を支援する旨の意思表示を受けているとした。

このほか日本国内の事業については、統合が成長を第一に考えた投資であるため店舗の閉鎖や人員削減を行う意図はないと断言した。そのうえで、セブン-イレブンで提供提供される品質やサービス、サプライチェーンといった手法を学び、世界に広めると説明した。

クシュタールは、引き続き充実した協議を行うことに注力しているとしつつ、統合が両社の株主やステークホルダーに対して大きな価値を実現する機会を提供すると確信していると主張した。セブンに対しては、本腰を入れて協議に臨んでもらう時がきたと強調した。

セブンは10日、株主に当てた公開書簡の中で、クシュタールが米独禁当局の承認を得るための対応に着手したことについて、喜ばしく思うとコメントした。

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