(ブルームバーグ):中国系動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」の字節跳動(バイトダンス)は、自社評価額約3120億ドル(約47兆円)で従業員持ち株の買い戻しを計画している。中国のハイテク株を巡る見通しが明るくなっていることを反映し、評価額を大きく引き上げた。
同社は米国の従業員に対して1株当たり約189.90ドルを提示。約半年前の提案は約181ドルだった。社内限り情報だとしてこの取引に詳しい関係者が匿名を条件に明らかにした。
米政府がバイトダンスに対しTikTokの米事業売却を求めているにもかかわらず、投資家はこのところ同社に強い関心を寄せている。2025年に入り中国の人工知能(AI)スタートアップDeepSeek(ディープシーク)がAI分野における中国の台頭を世界に印象付け、中国ハイテク銘柄の再評価が進んでいる。
バイトダンスの主要投資家であるソフトバンクグループとフィデリティ・インベストメンツ、ティー・ロウ・プライス・グループの少なくとも3社が、バイトダンスの評価額を4000億ドル以上に引き上げている。
ロイターが最初に報じた今回の従業員持ち株買い戻しについて、バイトダンスの担当者に電子メールでコメントを求めたが返答はなかった。
原題:ByteDance to Buy Back US Staff Shares at $312 Billion Valuation(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.