(ブルームバーグ):ゲーム開発会社トリプルドットの共同創業者アキン・ババユギット氏が、モバイルゲーム開発企業を支援する投資会社を設立した。事情に詳しい関係者の話や提出文書から分かった。
英企業登記所への届け出によれば、投資会社の社名はアルカディア・ゲーミング・アドバイザーズ。ババユギット氏は初期資金として1億ドル(約150億円)を調達したと、関係者が非公開情報だとして匿名を条件に語った。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が終わると、ゲームアプリのダウンロード数が減少。そうした低迷から抜け出そうとモバイルゲーム業界は取り組んでいる。
市場情報企業センサータワーによると、モバイルゲームのアプリ内購入による売上高は2年連続で減少した後、2024年は前年比4%増の810億ドルとなった。
マイクロソフトとゲームソフトメーカーのエピック・ゲームズは昨年、アップルやグーグルのアプリストアに代わる独自のモバイルゲームストアを開設する計画を発表した。エピックは「フォートナイト」の開発で知られる。
以前フェイスブックで働いていたババユギット氏は、人気ゲームアプリ「ソリティア」のクリエーターであるトリプルドットの立ち上げを支援。米ハイテク情報サイトのテッククランチによれば、トリプルドットは22年に14億ドルの企業価値があると評価された。
トルコのモバイルゲーム開発者グループの一員でもある同氏は、20年に米ジンガに18億ドルで売却されたゲーム開発会社ピークのアドバイザーを務めたことがあり、現在はトルコのスタートアップ、ビガーゲームズやスパイクゲームズ、ドリームゲームズの個人投資家でもある。
ブルームバーグは1月、ドリームゲームズが25億ドルの新規資金調達を計画していると報じた。
原題:Co-Founder of the Solitaire App Forms Firm to Back Mobile Gaming(抜粋)
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