宮崎県の航空自衛隊・新田原基地で、これまで緊急時を除き行わないとしていたステルス戦闘機F35Bの垂直着陸の訓練を一転して実施する方針となったことを受け、中谷防衛大臣は地元住民の理解を得るよう努める姿勢を強調しました。

新田原基地では、来年度からステルス戦闘機F35Bが8機配備される予定ですが、騒音の激しい垂直着陸の訓練については、これまで緊急時を除き実施しないことになっていました。

しかし九州防衛局はおととい、一転して垂直着陸の訓練を夜間も含め常時実施する計画を発表し、地元からは反発の声があがっていました。

中谷元 防衛大臣
「今後、住民の説明会の開催等も含めまして、防衛省としましては真摯に対応させていただく考えでございます」

中谷大臣は28日、今回の方針転換は鹿児島県馬毛島で行われている基地施設の設備工事の遅れによるものだとしたうえで、地元住民の理解を得るため、情報提供などを含め、防衛省として対応する方針を示しました。

また、訓練開始の時期については調整中としています。