アメリカ・ニューヨークで“世界初”といわれる「AIアート」に特化したオークションが始まりました。人工知能による作品は人間のアーティストを脅かすのか、物議をかもしています。
ニューヨークにある、大手オークションハウス「クリスティーズ」。世界初となる「AIアート」に特化したオークションが始まりました。
出品された作品は、AI=人工知能に無数の芸術作品を学習させたうえで、その技術を活用して作られたものばかりだということです。
記者
「こちらもAIの作品だそうですが、どうでしょう…どれくらいの値段がつくのか、サッパリわかりません」
オークションは3月5日まで行われ、入札はまだ始まったばかりですが、高いものでは3000万円以上の値段がつく作品もあると予想されています。
見学者
「新しい“ジャンル”です。ここ数年、次々にAI作品が発表されています」
「興味深い議論をよぶ、現在進行形のアートだと思います」
こうしたAI作品は世界中で話題となり、ファンも増え続けています。
ただ、一部の芸術家からは「人間の作品の搾取だ」という声があがり、オークションの中止を求めるデジタル署名も行われています。
「著作権のある芸術作品をAIに学習させて作ったものをオークションにかけるのは盗用の助長だ」との主張に賛同し、すでに各国の芸術家ら6300人以上の署名が集まっています。
一方、主催者側は「AIは人間の創造性にとって代わるものではなく、その可能性を広げるものだ」とアピールしています。
「クリスティーズ」セバスチャン・サンチェス氏
「AIはまだ十分理解されていません。アーティストはそれぞれ独自の手法とビジョンを持っています。AIはそれを補助しているだけです」
議論を呼ぶAIアート。人はAIにどのような値段を付け、落札するのでしょうか。
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