(ブルームバーグ):サウジアラビアの政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)が出資するウムアルクラ開発建設は、国内市場での新規株式公開(IPO)を通じて最大5億2300万ドル(約793億円)の調達を目指している。
同社はイスラム教の聖地メッカにおける最大級のプロジェクト開発を手がけている。16日の発表によると、1株14-15リヤル(約566-607円)で、約1億3080万株の新株を発行する計画。
ウムアルクラ開発建設は今月に入り上場に向けた計画を公表した。これに先立ち、サウジアラビアはメッカで不動産を保有する上場企業への外国人の投資を初めて認めた。
メッカは、サウジアラビアの観光業成長に向けた主要な名所の一つ。2030年までに年3000万人の国外からの巡礼者受け入れを目指し、さまざまな拡張工事が進められている。
サウジのムハンマド皇太子が国内経済の原油依存脱却を掲げる中で、PIFはその資金調達のため投資先企業の株式公開を進めている。ブルームバーグ・ニュースが報じたところによると、医療関連の調達企業や港湾運営会社、冷房関連企業も株式公開を計画している。
原題:Saudi PIF-Backed Developer Seeks $523 Million From IPO (1)(抜粋)
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