(ブルームバーグ):ニュージーランド(NZ)のウィリス財務相は、政府が食料品小売業界への新規参入を円滑化することで競争を促進するため、追加措置を取る準備ができていると述べた。
ウィリス氏は13日、ウェリントンでのスピーチで、大手チェーンによる寡占状態のスーパーマーケット業界に新たなライバル企業を参入させることで市場を激変させ、価格低下とNZ買い物客の選択肢増加につなげることを期待していると述べた。「過去12カ月間、海外のスーパーマーケットチェーンや地元の投資家がNZの食料雑貨市場への参入に関心を示している。私は彼らの成功を支援したい」と語った。
NZのスーパーマーケット業界は事実上、2社の寡占状態にあり、政府は競争の欠如が消費者のコストを押し上げていると懸念している。すでに同業界を監督する役割を設け、既存の事業者が新規参入を妨げていないか、全ての店舗が卸売りのサプライチェーンにアクセスできるかなどを確認している。しかし、ウィリス氏はさらに踏み込んだ対応を望んでいる。
同氏は、障壁の除去には海外投資法(OIA)や資源管理法(RMA)、その他複雑な規制の不必要なハードルを取り除くことも含まれると述べた。政府は新規参入者が事業に適した土地や物件を入手することや資本調達を支援するほか、略奪的価格設定を取り締まり、商品への公平なアクセスを確保する手助けができるだろうと付け加えた。
ウィリス氏は「大手スーパーマーケットチェーンはよく聞くべきだ。政府はNZの買い物客の味方であり、彼らの利益を守るために行動する」と述べた。
さらに同氏は、銀行や電力などの業界でも競争を増やすことでコストが削減され、イノベーションが促進されるはずだと述べた。
原題:New Zealand Ready to Smooth Path for New Supermarket Chain (1)(抜粋)
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