オランダのフェルドカンプ外相は、ハーグでの北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を6月に控え、半導体などの重要分野での中国によるさらなるスパイ活動にオランダは備えるべきだと述べた。

同相は12日、議会での中国問題の議論で、「オランダはしばしば中国のスパイ活動やサイバー作戦の標的となっている」と発言。半導体をはじめ航空、宇宙、海事機関など「特定の分野がますますスパイ活動で狙われる」と予想しているとし、「われわれは可能な限り、守ろうとしている」と語った。

オランダには最先端半導体製造に用いられるリソグラフィー(露光)装置でトップ企業のASMLホールディングが本社を構える。同社は時価総額でも欧州のテクノロジー企業で最上位の1社。

フェルドカンプ氏はまた、スパイ活動が中国政府によるものだと突き止められることが重要だとし、 「われわれは背後に誰がいるのか把握しており、十分な証拠をつかんでいると、ここであらためてはっきりと申し上げたい。そして今後も可能な限り、こうした活動は中国によるものだと指摘していくつもりだ」と述べた。

原題:Chinese Spying to Surge Before NATO Summit, Dutch Minister Says(抜粋)

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