欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は、エネルギー価格によるインフレリスクや一段のユーロ安が現実のものとなれば、ECBが次回の利下げまでより長い時間をかけることを検討する可能性はあると述べた。

ホルツマン・オーストリア中銀総裁

ホルツマン氏は28日に掲載されたオーストリア紙クリアとのインタビューで、「再び金利を引き下げる前に、より長い時間をかけることになるかもしれない」と説明。「確かに、一部のエネルギー価格は再び上昇傾向にある。しかし、どのようにインフレが再燃するかについては、ユーロ安が一段と進行するなどといった他のシナリオもある」と語った。

利上げに転じる可能性に関する質問に対し、ECB政策委のタカ派メンバーとされるホルツマン氏は「現時点では金利の引き上げは見込んでいない」と述べた。

ECBは、インフレ率が2%の目標に近づく中でユーロ圏経済が勢いづいていないことから、さらなる利下げの可能性を示唆している。当局者はトランプ氏が来年1月に米大統領に就任した後の米貿易政策の影響について評価を行っている。

ホルツマン氏は「一つのあり得るシナリオとしては、トランプ氏の関税が成長全体の鈍化につながり、同時にインフレ圧力も生み出すことだ」と指摘。「その影響がどれほど強くなるかは、ドルがどの程度上昇し、ユーロがどの程度下落するかに大きく左右されるだろう」と語った。

原題:ECB May Mull Waiting Before Next Rate Cut, Holzmann Tells Kurier(抜粋)

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