寒波が到来したイランでは、多くの地域で学校閉鎖など公共生活に支障が出ている。暖房用や発電用の天然ガス不足への対応を当局は迫られている。

イラン北部の複数の州では、週末に学校など公共機関の閉鎖が始まったと同国メディアが伝えた。燃料供給ひっ迫に対処し、閉鎖は数日続く見通しだ。

人口8500万人強のイランは天然ガス埋蔵量が世界2位にもかかわらず、国内のエネルギー需要への対応が厳しさを増している。過酷な冬の寒さで毎年のようにガス消費量が急増し、エネルギーインフラは脆弱(ぜいじゃく)性を露呈してきた。

イラン政府は対策として、国民に省エネを働き掛ける全国キャンペーンを開始した。ペゼシュキアン大統領は「室内温度を少なくとも2度下げるよう求める」とテレビ演説で語った。

電力需要急増にガス供給が追いつかない状況で、イラン政府は発電量を確保するため、重質石油製品マズートといった環境負荷の高い燃料に頼らざるを得ない。その結果、危険なレベルの大気汚染が発生し、テヘランを含む主要都市は日常的に濃いスモッグに覆われている。

原題:Iran Scrambles to Tackle Fuel Shortages Amid a Winter Cold Snap(抜粋)

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