(ブルームバーグ):バイデン政権は7月のベネズエラ大統領選に野党統一候補として出馬したエドムンド・ゴンサレス氏を次期大統領と呼び始めた。米政府高官が明らかにした。ベネズエラで政権交代が事実上あったとの認識を米国がこれまでで最も強い形で表明した格好だ。
ブリンケン米国務長官はリオデジャネイロで開催された20カ国・地域(G20)の会合で、バイデン政権の決定について参加国に伝えたと高官は説明。
ベネズエラ大統領選について、米国などはゴンサレス氏が現職のマドゥロ大統領より多くの票を獲得したと結論付けていたが、バイデン政権はこれまでゴンサレス氏について「次期大統領」という表現は使っていなかった。
ゴンサレス氏の野党側は前例のない市民主導の選挙監視システムに基づき、同氏の当選を証明する投票記録を開示。しかしベネズエラ当局はマドゥロ大統領の再選を宣言し、ゴンサレス氏に逮捕状を出し、同氏はスペインに亡命するため9月に出国した。
バイデン政権の動きは、証拠を提示することなく当選を主張しているマドゥロ氏への圧力を強めることが狙い。ただ、これは同氏が3期目の大統領就任式に臨むと見込まれる来年1月10日以後に、米政府がゴンサレス氏を「正当な大統領」と呼ぶことを意味するわけではない。
米国はトランプ前政権下の2019年、当時の野党指導者だったフアン・グアイド氏を次期大統領と呼んだ。ベネズエラ議会の議長に就任したグアイド氏を中心にマドゥロ政権打倒を目指す抗議デモが広がったが、最終的に政権側がデモを鎮圧した。
ブルームバーグの報道後、ブリンケン長官はX(旧ツイッター)への投稿で、ゴンサレス氏の呼び方を変えたことを暗に認めた。
ベネズエラのヒル外相は同長官のコメントを「ばかげている」とする声明を出し、そうした動きはグアイド氏を巡り起きた状況を再び生み出し得ると指摘した。
1月20日に発足する第2次トランプ政権の国務長官に起用されたマルコ・ルビオ上院議員はベネズエラとマドゥロ政権に対し長年強硬な立場をとっている。
原題:US Is Now Calling González the President-Elect of Venezuela (3)(抜粋)
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