人工知能(AI)を活用した営業支援を手掛けるスタートアップ、11xは11日、アンドリーセン・ホロウィッツが主導した新資金調達ラウンドで5000万ドル(約76億9000万円)を調達したと発表した。

ハブスポット・ベンチャーズも参加した同ラウンドで11xの評価額は3億2000万ドルとされた。ベンチマーク主導で2400万ドルを調達した9月発表の調達ラウンドに続くものだ。これまでの調達総額は7600万ドルとなった。

2022年に設立された11xは営業担当者の日常業務を支援するAIボットを開発している。同社の最初のボット「アリス」は、有力な見込み客情報の創出や調査、顧客への働きかけの調整の支援が可能。より新しい「ジョーダン」は 30の言語で顧客と電話対応ができる、

多くの新興企業が参入し、営業業務をこなすAIツールの開発競争は激化している。セールスフォースなどの大手も営業・カスタマーサービスのAIボット開発に取り組んでいる。

11xは年間1050万ドルの経常収入があり、勢いがあるとしている。顧客にはブレックスやエアウォレックスなどが含まれる。

アンドリーセン・ホロウィッツのパートナー、ジョー・シュミット氏は11xの「アリスとジョーダンによる営業自動化へのアプローチは、単なるワークフローの最適化ではない。仕事のやり方に関する新たなモデルの創造だ」と説明した。

11xのハサン・スカー最高経営責任者(CEO)は最近、住居をロンドンからサンフランシスコに移した。社の成長を後押しするとともに、サンフランシスコのAIブームに乗る狙いがある。

スカー氏は11日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで「当社の顧客の多くがここにいる。人材も豊富だ」と発言。「結局のところ、将来の大きな市場機会に向け当社が成長できる環境だ」と語った。

今回の資金調達ラウンドの一部詳細については米ハイテク情報サイトのテククランチが先に報じていた。

原題:Andreessen Leads $50 Million Funding in AI Startup 11x (1)(抜粋)

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