ドイツの野党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)を率いるメルツ党首は、自国の国際的地位を高めるためトランプ米次期大統領と協定を結ぶ意向だと明らかにした。CDU・CSUは世論調査でリードしている。

メルツ氏は独誌シュテルンとのインタビューで、同国のショルツ首相を「レームダック」とも呼び、3党連立政権が先週崩壊したことを受けて、早期総選挙の日程を前倒しするよう促した。

社会民主党(SPD)のショルツ首相は6日、連立政権を組んでいた自由民主党(FDP)のリントナー財務相を解任し、緑の党、FDPとの3党連立を解消。これに伴い、独連邦議会での過半数を失った。メルツ氏率いる保守派のCDU・CSUは、SPDの2倍近い支持を得ており、ドイツとトランプ大統領のぎくしゃくした関係を円滑化する方法に焦点を絞っている。

「ドイツでは、これまで自らの利益を十分に明確に主張して、実行に移すことをしてこなかった。それを変えなければならない」とメルツ氏は同インタビューで発言。「米国人ははるかに攻撃的な姿勢だ。一方だけが利益を得るのではなく、双方にとって良い取り決めを結ぶべきだ。トランプ氏はそれを取引と呼ぶだろう」と語った。

キリスト教民主同盟(CDU)のメルツ党首

原題:Germany’s Merz Open For Deals With Trump, Calls Scholz Lame Duck(抜粋)

--取材協力:Stefan Nicola、Christoph Rauwald.

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