(ブルームバーグ):16日の債券相場は大幅下落(金利は上昇)。堅調な経済統計を受け9月の大幅な利下げ観測が後退した米国で金利が上昇し、円債先物も大きく下げた流れを引き継いでいる。10年物価連動国債入札は無難な結果となったが、相場への影響は限定的だ。
岡三証券の長谷川直也チーフ債券ストラテジストは、物価連動債入札について「事前に警戒されていた割に最低価格は予想を上回り、無難に終えたのではないか」と分析。債券相場は米金利動向をにらみつつ、株価が大きく戻しているため、日銀の利上げ期待は徐々に高まってくるとの見方も示した。
入札結果によると、最低落札価格は104円30銭と、市場予想104円00銭を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は2.96倍と、前回の4.27倍から低下した。
日本債券: 10年物価連動国債の過去の入札結果 (表)

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